肝生検を受けてきた

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の確定診断のために、肝生検を受けてきました。

肝生検というものが患者目線でどんなものか情報が少ないので自分がブログに時系列で書き残しておこうと思います。肝生検は1泊2日の検査入院が必須となります。

 

1.肝生検までの経緯

20代前半から肝臓の数値が基準値を超えていて、前回の人間ドックでAST、ALT、γ-GPTが100〜170という自分の中でも1番悪い値になったので、一度確定診断を受けてみようと思って検査入院することにしました。

 

今回数値が悪化した心当たりはたくさんあって、1番は毎日炭酸飲料を飲んでいたこと。特に夏場は2、3本。コンビニ弁当が主で麺類や油物、菓子類も多い。殆ど野菜を取らず。もともとこういう物が好きというのと、仕事が忙しくなると食べてしまうという傾向が。ただしお酒は全く飲まない。

 

・人間ドックの血液検査

(肝臓の3指標に加え、中性脂肪コレステロール、血糖も基準値超え)

糖負荷検査

(境界型糖尿病との判定)

・再度血液検査

・検査結果診断

(繊維化の数値やウィルス性肝炎、自己免疫性肝炎の有無などを判定。繊維化の数値は基準値内だが、やや硬め。ウィルス性肝炎や自己免疫性肝炎ではないとの結果。他の肝炎では無いことが確定したので、残る要因として考えられるNASHであるか否かを判定する為に肝生検を受けることを決める)

 

自分はお酒を全く飲まないので非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)であることは間違いないのですが、単純性脂肪肝(NAFL)なのか進行性のある非アルコール性脂肪肝炎(NASH)なのか判定するためには肝臓の組織を採取する肝生検が必須になります。医師からは2ヶ月くらい食事、運動で体重を落としてから再度血液検査をして判断されても良いですよといわれたのですが、体重を落として数値が多少改善しても確定診断は出来ないわけで先延ばしにしかならないと考えて肝生検を受けることにしました。

 

数値は悪いですが症状は何も無いので、現在の自分の肝臓の状態を詳細に知っておくことが今後の生活を健康的に維持するために必要と考えました。単に毎年人間ドックで脂肪肝と言われて生活習慣に気をつけてと漠然と言われても、日々の生活、仕事中心の生活の中で継続出来ず、一度体重を落として改善したもののリバウンドした経験があります。世の中に溢れている食品は炭水化物や糖、油だらけなので、しっかり意識づけしていないと、すぐにコンビニ弁当、ファストフード、丼物、麺類、炭酸飲料、ポテトチップスという生活になってしまいます。

 

検査の予約をしてから検査まで1ヶ月ちょっとありましたので、食事制限をして体重を5キロ落として臨みました。検査結果がどうであれ肝機能を改善しないといけないのは変わらないので、飲み物は水かお茶のみとして炭酸飲料は一切やめました。

 

2.検査入院当日の流れ

10:00 受付

検査時間が15時〜16時であることが判明。午前中に終わると思っていたのでガッカリ。

10:20 入院病棟に案内

(個室は高いので無料の4人部屋にしました)

10:30 体温、血圧測定

10:50 点滴用の針を装着(まだ点滴はしてない)

何のために点滴するのか看護師に聞くと、痛み止めと抗生物質とのこと。肝生検の時に局所麻酔をするが、点滴でも痛み止めを打っておくという目的と身体に針という異物を入れることになるので抗生物質を打っておくとのこと。

この段階で、これ以降水分を取らないように言われて持ってきたお茶を取り上げられる(そこまでやるのか)。昼食は抜きであること、夕食は医師の指示による旨を告げられる。検査時間は担当医師の都合で前後するとのこと。検査着に着替えるよう言われるが左腕に点滴の針が刺さっているので恐る恐る着替える。これ以降やることが無いのでこのブログを書くことに。本も持ってきたのだが、点滴の針が刺さっている左手で本を持つのが違和感があるので、右手だけで操作出来るスマホで時間を潰すことにする。

12:00 点滴開始、坐薬を入れられる。

点滴は痛み止めとのこと。坐薬は完全に想定外。

どうやら検査時間が早くなった模様。

12:15 ストレッチャーに乗せられ、検査室へ移動

12:30 肝生検開始

エコーで肝臓の位置を確認して、マークを付けている。その箇所から局所麻酔の注射を1回。痛みは予防接種レベル。そしてもう1回その箇所から注射。ズキっという痛みがあったがすぐ終わる。

さぁこれから本番の針がくると思っていたら、先生から「肝生検終わりましたよ」との声。2回目の針が肝生検だった模様。麻酔の注射を打ちますよと言っておいてそのままシレッと生検針を刺すことで身構えさせずに検査を終わらせてくれた。ストレッチャーで入院病棟に運ばれて戻る。

13:00 肝生検終了

13:15 側臥位で3時間安静にするよう指示。

肝生検した右の脇腹を下にしてベッドで3時間。自分の体重で圧迫することで針を刺した箇所(肝臓)の出血を止めるとのこと。合わせて抗生物質の点滴開始。痛みは全く無いが、横向きで3時間じっとしているのが辛い。スマホいじって時間を潰す。

16:15 側臥位の安静終わり、体温血圧測定

18:00 夕食

点滴が黄色いものから白いものに変わる。ラクテック注と書かれている。ごく普通の点滴のよう。ずっと点滴をつけていなければならないのが邪魔で動きづらいのが困った点。痛みも何も無いので翌朝採血して10時に退院と告げられる。同室の爺さんがラジオで演歌を聴いている。

21:00 就寝

もちろん寝れない。夜が長くて困る。

6:30 起床、点滴終わり、体温血圧測定、採血

10:00 退院

 

どうやら肝生検というのは事前、事後の準備(体温・血圧測定、点滴)、経過観察(生検箇所から出血が止まっていることの確認)に時間がかかるが生検そのものは当初先生が言っていたとおり20分程度で終わる。複数回刺したりするのかと思っていたが、1回だけ。右の脇腹から予防接種されるという程度。胃カメラのほうが遥かに苦しいということがよく分かった。こういう検査の時は目を閉じておくか天井を見ておくのが良いと思う。目をキョロキョロさせて医師の手元とか検査器具を見ても良いことは無いので。

 

検査結果は2週間後